- 概要
- 高規格堤防を対象とし、液状化による残留変形を中心として、施工時変形、地震の挙動について総合的に照査する
ケースを想定した解析例です。既設堤防前面に覆土、背後を埋土して高規格堤防とする施工過程を仮定しています。
- 解析条件
- 地震波
- 想定地震動：「高規格堤防盛土設計・
施工マニュアル」の指定地震動
最大加速度：150gal（基盤入力）
- 液状化抵抗率FL計算
- 計算手法：累積損傷度法
液状化対象土層：As1,As2層（層厚17m）
- 液状化時の低下剛性
- 安田・吉田の式を適用
- 液状化後の沈下
- 石原・吉嶺の式による
- 解析手順
- １）初期(常時)応力解析
- 地震前の現況地盤応力を求める
＊圧密沈下の検討を兼ねています
＊圧密層（Ac）は層厚3.7mで正規圧密状態
- ２）地震応答解析
- 地震時の応力時刻歴を得る
- ３）液状化抵抗率FL計算
- ２）の時刻歴ファイルより累積損傷度法にて
各FEM要素のFLを算定する
- ４）残留変形解析
- ３）のFL分布を用いて液状化流動、および、過剰水圧
消散に伴う沈下解析を行い、残留変形を求める
- 解析モデル
- ・盛土、砂質土は弾塑性モデル（MC-DPモデル）
- ・粘性土は非線形弾性モデル
土質ブロック図
初期応力解析結果
施工時変形図
主応力分布図
地震応答解析結果
最大加速度分布図
最大変形図（法肩最大変位時）
液状化安全率算定結果
ＦＬ値分布図(累積損傷度法)
残留変形解析結果
残留変形図
残留変位ベクトル図